喫茶探偵

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そこには今璃世たちが話題にした人物がいた。噂をすれば影、だ。 「四谷(シタニ)、君どこに行って……」 四谷と呼ばれた男は店内に入ってきた。その姿を見た三人は唖然とした。 なぜか上だけスーツで下は柄パン、頭にはバニーガールのつけるあれを付けていた。意外に美脚だ。それに真っ赤なハイヒールを履いている。 「し、四谷……そのカッコウはどうしたんだ」 「あ、これですか。変装ですよ。まさかこんな変態、刑事だと思わないじゃないですか」 「刑事というか、最早一般市民だとも思わない」 ていうかそれ捕まらないのか、と英人は心の中で疑問を口にした。 「そういう英人さんも船長みたいなカッコじゃないですか」
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