喫茶探偵

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「なっ……船長だと、失礼な。キャプテンクックの間違いだ」 英人の言葉に被るように、ガランガランとまた音がした。 見ると高校生が三人組で来店してきたらしい。 「三名さまでぇ~チョリーッス」 いかにも馬鹿っぽい今時ガングロの女子高生が多見男に向かって叫んだ。 「ちょっおまっ、フャミレスじゃねえんだから」 少し噛み気味なのか喋り方なのかわからないが彼氏っぽい男が言った。モテ系茶髪のチャラそうな男だ。 「あ゛っはっはっフャミレスとかまじウケるしー」 女子高生が下品に笑う。その後ろに影のようにまたひとり少女がついてきた。 「なあ、四谷……君の脚の方が百倍細い気がするんだが」 英人はガングロの脚をガン見しながら、四谷の脚とを交互に見較べて言った。 「そういうこと言っちゃ駄目ですよ……」 「え、何照れてるの君」 四谷はやや顔を赤くしている。
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