喫茶探偵

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派手でやかましいカップルと大人しい少女(まあカップルと一緒だったら誰でも大人しくなるかもしれないが)は、英人たちのいる席の隣側のテーブルに着いた。 店内にはマイケル・ジャクソンの軽快な音楽が流れている。 「つーかこの曲、ゴリ男じゃん」 「は?何言ってんのお前」 「あっ間違ったゴリケルだ。アッハッハッハ」 「ばかじゃねえ~のお前。つーかゴリケルじゃねえし」 「ゴリケルっていうより、あの子ゴリラっすね」 うまいこと言ったとばかりに四谷が英人に向かって耳打ちした。
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