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「愛してる」と、囁いた言葉は
軋むベッドの音と乱れる吐息のせいで
彼には届かなかった
誰よりも愛しているのに
君だけをずっと想い続けていたのに
俺から逃げるから、捕まえてベッドにくくりつけ
心だけでなく肉体とも一緒になろうとした瞬間、彼の口から出たのは、憎悪や俺に許しを乞う言葉ばかり
俺はただ、「愛してる」って言い返して欲しいだけなのに……
愛情と憎悪は紙一重
じゃあ、どうすれば俺の愛は伝わるのだろう
……………………………
BLホラー短編集です
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