潮彩

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"予定が詰まって帰れない。しばらく連絡も無理なくらい" どっからほつれが始まってたのか俺には検討も付かないが、とにかく一気に避けられた 次の日の昼間にこんな文章のラインが来てから、何をぅ?と良い加減イラついて電話すりゃ出やがらねぇ 更にムカついたから鬼電してやっても絶対出なかった で、掛け直しもなし おーこりゃ、避けられてんなと、すぐに分かんだろ 「ナニゴトだよ」 前の日まで普通に可愛い返事が返って来てただろ。その夜に起こった事の原因考えても、考えたくもねぇいかがわしい妄想にしかならない 限界だよこっちは この上、お前何かしやがったんか? 「元木、予定組め。撮影しに行く」 「はい?」 「伊織んとこ行く。タンゴには調整するようにもう連絡しといたから」 「あなたの独断では決まらないでしょうが」 「うっせぇ」 「口を慎んで下さい。当たるなら本人に言ってから残った分だけにして下さいね」 「いねぇし無視されてっしどーしろってんだ」 「星野さんに連絡を取ります。勝手に行くなんて滅多な事もダメですから」 鋭いなお前 無視三日目。早くもイライラの限度は越えてるっつーのに
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