潮彩

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「伊織、淋しいんじゃない?」 「あっちがぶっちぎってんだ。待ってる方の俺のが淋しいに決まってんだろ」 「もっと話し合った方が良いよ、京介。余計な誤解を生むよ?」 「何誤解って。お前伊織と連絡取ってんのか」 「そんな話ししてないよ。ただ、別れてからじゃ遅いでしょ」 「…別れるだぁ?」 「距離は気持ちも離す」 「はっ」 鼻で笑う 俺はな、タンゴ。一年離れても手離さねぇぞアイツを 「別れたがったら閉じ込めてやる」 「くく、頑張ってね、京介」 それでこそだ、って肩叩いて来た …なーんか知ってんなコイツ。今聞いても答えなさそうだし、伊織がもし何か理由があって本当に俺を避けてんなら、それから取っ捕まえて白状させよう
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