潮彩

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「もう大詰めだ。あと何カットも撮ればクランクアップだよ」 「良いのになりそう?」 「そりゃもう」 浜のカーブを曲がればそこには大きな機材が立ち並んでたくさんのスタッフと大きなカメラ、監督らしい人が見詰める先に …見付けた 寝転がりリンドウの膝に頭を乗せて、静かな浜辺で二人、海を見ながら何かを話してる て、演技な訳だが 「やべぇ、凄ぇムカつく」 「どーしようもないね、ほんと君」 「あれは、俺の」 「今は、撮影中」 「…でも、ムカつく、仕方ねぇ」 「くくく。それでも、中断、させれないだろ」 沸々、爆発寸前の火山が噴火口に上がって来るようだ リンドウに離れろと念力を送っても届かねぇさ。分かってるけど、今なら俺人を呪えそう 触るな、それに
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