あるところにあるように

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「…あー気持ち悪ぃ、お前、ほんと二度と隙見せんじゃねぇぞ」 俺の頭に顎を乗せて抱き締めて来る。男っぽい匂いの首元は随分焼けて、さっきの砂がまだ残ってさらさら落ちてる 「回収、すんなら……せめて俺が居ないとこで…」 見たくねぇよ、お前が誰かと唇合わせてるとこなんか 「躾のなってねぇ奴にトラウマ作っとくと、離れらんなくなる、って方法を知ってるか?」 「なに、それ」 「めちゃくちゃ嫌な事をしとくんだ。したら、しなくなる」 「………しねぇ、絶対」 「良い子だ」 しょーどくして、と楽しそうに笑う京介。コイツ何でこんなに性格が悪いんだろう… それでもついついノせられて俺の方からキスを 「星野さんの分は余計じゃねぇ?」 「でもあのままだとリンが俺に惚れる」 「…お前その発言はちょっと…ナルシストっぽい」 「だって考えてみろよ?今までする立場の人間がやられんだぞ。俺ならグラッと来るね」 「…」 あざとすぎる、京介…
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