第3章

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「……うっ、あ、」 痛みに少し慣れるとそれに隠れていた中の掻痒感を強く感じるようになり宮倉のペニスが動く度にぎゅっと力んでしまう。 「ここら辺、いいか?」 「やっ、は……あ、」 気持ちがいいかと聞かれ首を振る。 「違うか」 「い、いた、……いたい、いた、」 「それは慣れてもらわないなあ。ここで俺を覚えろよ。な?」 ぐっと奥に突き立てられ「ひっ」と声を上げた。 「あーもう俺駄目だわ」 「うわっ」 宮倉は苦しげに唸り松浦の腰を引き上げた。 浮き上がった様に感じたその奥に宮倉は何度もペニスを突き立て射精した。 びくびくと腰を擦りつけてくる動きが止まると背後からのしかかってきた宮倉の重さに耐えられずベッドに崩れた。 そのまま横向きに抱き締められると宮倉は足先で器用に布団を引き上げると松浦に掛けた。 「や、ちょ、寝るのか?駄目だ、風呂、いやシャワー浴びないと」 首に当たっている腕や背中に当たる宮倉の胸がとても温かい。耳元に掛かる呼吸が大きく規則的になっている宮倉に慌てた松浦はその腕を叩いた。 前回もそうだったがまだ抜けきってない、その上今回は松浦の足に宮倉の足が絡まっていて抜けだ出そうにない。 「なあ、もう、寝ないで」 「……後にしよう」 半分寝ぼけたような気の抜けた声でそう囁いた宮倉は松浦を抱いた腕を強めた。 「あ、おい、ちょ」 もう一度腕を叩いた松浦にもう次の声は掛からなかった。
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