第1章

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イブの足下から青白い波動が流れる。それは周囲の情報を一気に収集するもの。 【Psycho Lord】の能力としては千里眼の力を発揮している。 「研究員は…全員研究室の奥に…集められてる。敵の数は…7、全員が…ヒューマンでナチュラル」 「なるほど。ナチュラル相手なら楽勝だね」 ノエルはホルスターからジャックガンを抜き取り準備を済ます。 【Psycho Lord】を済ませたイブも立ち上がり、クイーンガンを抜き取った。 「イブは上から、ノエルは正面。オレは裏から行って退路をつくる」 「派手にやっても?」 「大破させない程度にな」 ノエルに指示を出した後、クリスは裏口へと廻っていく。 対してイブは何も言わずに近くのビルへと向かって行った。 「物分かりがいいこって。とっつぁん、少し暴れッからよ。Gardnerは離れてた方がいいぜ?」 「仮にもここはラボだ。クリスも言ってたが、大破させない程度に頼むぞ」 「オレは弁えるさ。ただ、融通のきかないお嬢さんがどう出るか。ま、上手くやるよ」 ノエルは手をヒラヒラさせてラボ内へと入って行った。
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