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サイドテーブルを見ると、ミネラルウォーターのボトルの横には、柔らかい光を放つLEDキャンドルと煙草のような形をしたゴムの箱。
ベッドには白いシーツとは別に、濃いグレーの大判のバスタオルが敷かれている。
気恥ずかしいくらいに準備万端。
そして今、目の前には、シャワーから上がった腰にタオルを巻いただけの羽振。
まだおさまっていない姿。
「水、飲んだ?」
「……はい」
映子のすぐ脇に座った羽振は言った。
「あんなになるとは思わなかった」
耳朶を口に含まれ、歯を立てられる。
それだけで映子は力が抜け、ベッドに倒れ込んだ。
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