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その姿を見下ろす羽振の目。
以前、倉庫で見たあの情欲に血走った眼。
今度こそ、それを見つめたまま、受け入れる。
ずっと欲しかったもの。
奥に奥に届く。
最初の声は羽振の口に飲み込まれる。
咽喉を鳴らして、もっと強烈な刺激を欲する。
自分もあきれるほど底なしの欲望。
裏返しにされた体を貫く衝撃も、広げられた脚の間に出入りする摩擦も。
そうじゃなくて。
そうじゃなくて。
もはやなにを欲しているのかわからなくなった映子は、振り向いて問うように羽振を見た。
だらしなく開けられた口は、羽振にしゃぶられ答えを与えられた。
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