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「んで、なんで俺を連れて来たんだ?」
「え?暇そうだったから」
「…否定は出来ん、が!なんで目を覚ましたら馬車の中だった?」
養成学校の中に向かって歩き出すショコラについて行きながら質問する。
俺は確か昨日まで公園のベンチで寝てたハズ。
こんな所まで運ばれてるのになぜ道中で目を覚まさなかったのか、不思議でしょうがない。
寝てる時でも基本的には何かあったら直ぐ対処出来るように鍛えてるのにも関わらず、だ。
「?寝てたから?」
「ソレがおかしいんだって、普通なら公園から離れた時点で…ベンチから持ち上げられた時点で気づくだろ」
「ああ、そゆこと?」
ショコラは立ち止まると俺の方を振り向いた。
「だって睡眠薬飲ましたから」
「…いや、おかしいんだって…人間の致死量ぐらい飲んでも効かない体質になったんだぜ?」
「えー?でも丸一日寝てたけどなぁ…昏睡状態かと思って心配したもん」
…一体どれぐらいの量を飲ませたんだよ…!
いや、多分今回のは量より濃度だよな?
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