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「むー!みんな取られてたー!」
実験動物に埋め込まれてる発信機を追う事一時間。
招集された卒業生の先輩や後輩達が外に散らばった実験動物のほとんどを相手していた。
大体4、5人が手を組んで突然変異体と戦っている。
そのため俺とショコラは既に戦っている実験動物は諦め…もとい、あっちに任せて。
相手のいない逃げ回ってる実験動物を探し回っていた…のだが。
どうやらようやく見つけた最後の一体も在校生達が相手をしているようだ。
「だから早くって言ったじゃん!」
「騒ぐなよ、在校生に見つかるぞ」
俺らは今、高台の方から在校生達が戦ってる様子を観察している。
理由は危なくなったら助けるため。
戦ってるのが男のみだったらそのまま去っていたが、女が一人でも混ざってるんなら話は別だ。
「ほらほら、育っていく若い芽たちを見守るのも楽しいもんだぞー」
「…確かに楽しいけどさー、もっとあの突然変異体で遊んでたかった」
ショコラはぶつくさ文句を呟きながら在校生達と突然変異体の戦いを見る。
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