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「にしても…」
「デカイよね」
俺が実験動物の突然変異体を見ながら呟くとショコラが後を繋いだ。
やっぱり同じ事を考えてたか。
戦闘修練場に居たやつはミノタウルスもどきが約6m強、ワーウルフもどきが約5m弱ぐらいだったのに対して外に逃げてたのは規格が違う。
今見てるのもそうだが、どいつも体長が10mをかるく超えていた。
こいつは15mぐらいはあるんじゃないか?
肺活量も半端ないのか、吼えただけで木が揺れて積もっている雪が地面に落ちる。
「あ」
突然変異体の咆哮に思わず耳を塞いだ前衛の生徒がそのスキを突かれて吹っ飛ばされた。
そして運が悪い事に…急に飛んできた生徒を避けきれなかったのか距離を測ってたアーチャーにぶつかる。
「コレはヤバい」
「行こう」
出番が無い、ラッキー。って思ってたのになぁ。
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