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「藤森、そろそろ帰らないか?」
デザートを食べ終えて掛けた俺の言葉に他の三人が怪訝な表情を浮かべながら顔を向けた。
「泊まっていくんだろ?そのつもりだったが。」
「布団も用意してありますよ。」
「そういうこと。」
…って、どういうことだ。
「ったく、お前のその図々しさはある意味尊敬するわ。…すみません。そうさせてもらいます。」
「って、結局自分も泊まるんじゃん!てか、嬉しいんでしょう?にひひ。」
「あほか!?お前一人だけここに置いていくわけにいかねーだろ!?」
「じゃ、ゆい、風呂を沸かそう。今日は一緒に入ってくれるか?」
「入りません!!」
ここにいると…いろんな意味で、
調子狂うわ。
この夜、
寝るのが惜しいなんて思っちまった俺に、藤森が言ったんだ。
「でもやっぱ、疲れもとって欲しいから、もう寝よ?」
そんな言い方されたら従うしかねーじゃねーか。
それぞれ、前と同じ部屋に入る。
そして、これも前と同じように、
藤森が部屋に入る前
「成瀬さん、おやすみなさい。」
前と違ったのは
「ん、おやすみな。」
俺が返事をしたことだった。
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