第1章
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「えっ。大門さんって好きな人いるの?」 サークル内でのコンパの席で、私の隣に座った先輩が、そう聞いてきた。 恥ずかしくなって私は俯いた。 でもそんなことをしたら、認めているようなもん。 「うちのサークルの人?」 私は一瞬躊躇ったが頷いた。 「もう、これ以上詳しい話はいいませんから」 そう言ったものの、同学年が先輩かを聞かれた時につい答えてしまう私。
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