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出会って二週間後に芳人に交際を申し込まれた。
そのころ、特に付き合っている人も気になる人もいなかった紗江理は、それを了承した。
人気者、学生時代モテていただけあって、女性の扱いは上手だったし、彼と過ごすのは楽しかった。
芳人は、誕生日や記念日に必ずサプライズをした。
バラの花束を持ってきたときもあった。
さすがにその時は恥ずかしかったが、紗江理はとても嬉しかった。
”こんなに良くしてくれる芳人さんと出会えた私は幸せ者だ。”
そう思ってた。
しかし、交際一年半を過ぎた頃からだろうか。
ふたりに転機が訪れる。
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