はじまりの朝

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あの日。 深夜の海岸通りを、"彼女"と二人で歩いた。 歩道を照らすかすかな灯りが良い雰囲気を醸し出していたはずだが、驚くほど何も覚えていない。 ただ記憶に残っているのは。 "彼女"がラブホテルよりも俺のマンションに行きたいと言ったこと。 そして。 「自分の部屋には絶対に女性を連れ込まない」 「後腐れのないよう、相手がいる女性とは寝ない」 自暴自棄で、こだわり続けたルールを、初めて破ろうと決意したこと―
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