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「ーこうして、織り姫と彦星は年に一度だけ会えるのでした。」
「ー可哀想だね」
「ーそうね。でも一度だけでも2人は嬉しいんじゃないかな」
「ーうーん」
小さい頃、母さんが読んでくれた絵本。
七夕の話を俺はハッピーエンドだとは思わない。
だって、年に一度しか会えないなんて。
もし、俺が彦星だったらその会えない期間にきっと他に好きな人が出来てしまうか、会いたくて仕方がなく病んでしまうかもしれない。
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