狼牙とBLACK 特攻隊長 頭脳現る

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『てめぇ、誰だ?』 度胸だけは認めてやる。 見下ろす様に赤髪を見る。 赤髪は俺を睨む。 座ったまま、めんどくさそうに 学寮の下へ顎を動かした。 俺は外に出て 下を見る。 下には、黒い髪をした奴がいた。 眼鏡だ。 眼鏡「馬鹿でも、呼び出すこと位は出来るんだな。」 赤髪「馬鹿!? お前なんでこっちこねぇんだよ! ビビってんのか?!」 眼鏡「あんなに叩けば蹴破られる事くらいわかるだろ? 相手は大陸二番の暴走族を率いてる 破壊神だぞ。」 こいつら 仲間なの? 『てめぇら誰だよ!! この学校の制服じゃねぇよな?』 ムシャクシャして髪を掻きあげた。 眼鏡「破壊神は馬鹿じゃないらしい。 俺は凛城高等学校の霧島 直人。 そっちの赤髪は馬鹿。」 赤髪「海籐 晟だっつーの!!」 反発する馬鹿。 『おい、馬鹿、うるせぇよ。』 海籐「てんめぇ!」 霧島「隼が昼間、挨拶に来なかったか?」 隼? …あぁ神崎か。 そーいや もう夜だな。 『お前ら あいつの仲間か?』 だったら俺の敵って訳か。 海籐「仲間っつーか…友達。」 霧島「族の仲間ではある。」 ……仲間、友達、俺にはない奴を 神崎は持ってるんだな。 『んで? そいつらが俺に何の用だ? こんな時間に。』 俺は海籐を見た。 海籐「さぁ?」 首を傾げて 俺を見返す海籐。 …尋ねる相手を間違えたな。 …ん? 待てじゃあこの馬鹿は何しに来たんだ? 霧島「隼の話聞いたんなら わかるだろ?」 それは俺に言ってんのか? それともこの馬鹿に言ってんのか? 海籐「隼から聞いた話って 破壊神を押し倒したら蹴飛ばされて なんか仲間が一杯来て 遊んできたって話だろ?」 霧島「お前じゃないよ。 馬鹿!! 破壊神にきいてるんだ。」 『…俺に消えて欲しいっつー話か?』 成る程。 と手を叩く馬鹿。 フンッ。 穏便に済ませたいからって こいつらまで使ってくるとはね。 狼牙の総長はよっぽど お人好しか臆病らしいな。 霧島「あ…隼はそーゆー話をしたのか。 まるっきりの独断なんでね。 把握してないんだ。」 …こいつら何なの? 独断で族滅ぼそうとした奴もいれば 馬鹿も居て 頭脳派の眼鏡も居る。 みんな 独断っぽいな。 …だとしたら そこまで してもらえる総長って訳か?
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