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ガッシャーン
机を投げ飛ばし
出入り口に居た野次馬を追い払う。
不良高校なんて言ってるが
所詮は粋がってる雑魚の集まりだ。
誰ひとり
強い奴がいない…
俺を本気にさせるやつも…。
ムカつく。
俺は教室を出て
校内をうろついた。
休み時間で
溜まってる奴もいる
けど
俺が通る道は誰もいない。
つまんねぇ。
側にあったバットを窓に向かって
思いっきり投げ捨て
窓が割れる
そんな音が響いた。
ざわめきの声で一杯になるころ
休み時間終了のチャイムが虚しく響き
誰ひとりとして
教室に戻らない。
そーいや
此処で授業受けてる奴
見たことねぇな。
俺は
階段を下りて
下駄箱に向かった。
荒れ腐った校舎
良く
高校として機能してるもんだな。
靴を履き変え
校舎を出た。
「おい
荒神!
授業中に何処へ行く!?」
『ぁあ゛?』
校庭に出ると
誰だかしんねぇ奴に怒鳴られた。
思い切り睨んでみると
びくつく…多分教師。
「校長先生!
荒神には近づかない方が…」
あの禿げたオッサン
俺に怒鳴って来た奴なんだが校長なんだな…
職員室から出て来た教師らしき奴に止められてる。
……禿げたオッサン
確か俺
入学式になぐったよな?
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