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まぁ
いいや。。
自転車置場にはバイクしか止まっておらず
俺は数台のバイクを邪魔だから蹴倒して
一番奥に停められた白いバイク
俺のバイクに跨いだ。。
左右どちらにもバイクは停まっていない。
停まってたら
壊してた。
鍵を回し
心地よいエンジン音を聴いて
バイクを出した。
車道を走らせると
風をキリながら加速する。
あぁ
気持ちいいな。
風を切る感触
エンジンの音
それが俺の心を落ち着かせる。
『わぁぁぁあ゛っ』
俺は叫んだ。
でも
モヤモヤした気持ちは晴れない。
あいつが消えた
その日から…
俺の中の闇はおさまる事を知らずに
俺を飲み込んだ。
暴力
破壊
喧嘩に明け暮れ
気付きゃ
暴走族の総長
破壊神と呼ばれるようになった。
やくざからの勧誘も増えて
未来(さき)が危うい。
俺は…どうなるんだ?
何を信じ
どこを歩めばいい?
キキィッ
俺は急ブレーキをかけた。
道を塞ぐ奴が居た。
邪魔くせぇな。
舌打ちをして
塞ぐ奴を睨む。
「やっぱり破壊神だ🎵」
『誰だてめぇ?』
細身で
小柄で
色白で
天使みたいな面に白髪のパーマ。
声も高い…女か?こいつ。
なんで女が俺を知ってる?
「僕は神崎 隼。
狼牙の副長やってるんだけど…」
……え?
こいつ
男?
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