2話

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2週間目、OJTの中間面談。 スマートフォンゲームの企画の立案を課題に出されている映子は、今まさに羽振にその企画書を見せているところだった。 「パスルゲーム?  うーん、今当たってるゲームがたくさんあるジャンルではあるよなあ」 「そこにRPG的なストーリー性を持たして、もっとドラマティックにしたいと思うのですが」 「S社から出ているのとか、そんな感じだよねえ」 「だめですか」 「いや、よくできているんだけどね、企画書は。 それより、佐原さん」 「はい」 「これ、本当にやりたい?」 「は?」 「悪い意味じゃないんだけどね。 たくさん勉強してきましたって感じはわかるんだけど、このゲームがやりたいって感じが伝わってこないんだよね」
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