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映子は今回初めてコンピューターエンタテイメント総合展示会であるゲームショーに同行した。
映子の勤務するソフト開発会社は、実績のある会社ではあったが、2008年の金融不況のあおりを受けて、この何年間か経営状態はおもわしくなかった。
その状況を3年前、一人の男性社員が救った。
現在のソーシャルエンタテイメント部部長、羽振秀見、39才。
主に法人向けのソフト開発を行ってきたこの会社で、スマートフォンゲームサービスを立ち上げ、大ブレイク。
数年来ジリ貧だったこの会社の業績を一気に黒字転換させた。
今回、ゲームショーのフォーラムに呼ばれたのも、その実績を買われたからだった。
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