4話

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ごめん、て、どういうこと。 いや、謝られて当然なのか。 混乱。 映子はその場にうずくまった。 オーバーフローする情動。 体のあちこちがまだ尖ったままで、軽く触れるだけでも痺れが走る。 映子は必死で心と体を沈めた。 さっきのあれは、なかったこと。 なかったこと。 なかったこと。 仕事中なのだから、オフィスに戻って席に着けば落ち着くはず。 落ち着くはず。 落ち着くはず。 映子は深呼吸を何度もしてから、傍らのディスプレイを持って、オフィスへと戻った。
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