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うっとりしながら見てた。
蛇のおよぐ先に、従兄弟たちを見つけるまでは。
橋から見下ろす従兄弟たちはオモチャみたいに小さくて、まるで別の生き物みたいだった。
水の揺らぎ一つたてないように、蛇は静かに泳いでた。
無邪気にはしゃぐ彼らの方へ向かって。
私は、叫んだらしいわね。 覚えてないの。
従兄弟達が言うには、川の水音を引き裂くような、ものすごい悲鳴が橋桁から聞こえて、驚いて見たら私が泡吹いてたんだって。
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