第2話

白い蛇およぐ

昼寝をしちゃった日だったわ。

従兄弟と一緒にね。
ご飯を食べ終わったら一緒に川で泳ぐ約束だったの。
なのに起きたら、居間に一人っきりで、タオルケットかけられて置いてきぼりよ。

あわてて水着に着替えて外に飛び出したわ。

従兄弟の家は川のすぐ側の高台にあって、川原に行くためには橋を渡って向こう岸に行かないと行けないの。

橋って言ってもさすがにつり橋じゃあないわよ?
車だって平気で渡れるコンクリートの丈夫な橋だから、怖くもなんともなかったな。むしろ、そこから見下ろす風景がすごくて、よく覗き込んでたくらい。