売り言葉に…

16/20

160人が本棚に入れています
本棚に追加
/55ページ
「なっ!?」 自分から聞かせろと言ったくせに、今度は帰れ? コレだ、この桐島のパターンが嫌いだ。 「まぁ、廣川が言いたく無い事を無理に聞くのも悪いので…もう良いですから」 グイグイと背中を押され、 玄関まで追いやられる。 「ちょっと待って何で…」 「まだ早い時間帯なので1人で帰れるでしょう?」 聞く耳持たずで早く出ろと促される。 相楽が…桐島には言ってたって事?何で? 混乱、動揺、疑問と 頭の中で渦巻いてる。 「どうしました?帰らないんですか?」 余裕そうなその態度に苛立ちもある。 「話を…」 声が震える。 「何ですか」 「話したら…教えてくれるんでしょ?」
/55ページ

最初のコメントを投稿しよう!

160人が本棚に入れています
本棚に追加