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無表情に中指でメガネを押し上げた桐島。
「廣川次第ですけどね」
そう言って部屋の奥へと足を向けて進んで行く。
どうやら、言う気があるのなら入れ…そういう事らしい。
無言の背中に戸惑いながらも、桐島の後をついて行く。
私よりも幾分か高い背。
桐島が低い訳ではなくて
私が通常の女子より大きいだけなのだが。
しかし、桐島はこうなる事を予想してああ言ったに違いない。
無表情で何を考えてるんだか分からなくて、頭がキレるから厄介なタイプだ。
そんな事を考えながら部屋の奥へと入った。
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