160人が本棚に入れています
本棚に追加
/55ページ
「良いですか?何があっても笑顔で返す事です」
笑顔!?
お前がソレを言うか!
と突っ込みたいのを抑え、
引き攣る顔で頷いた。
週明け…
会社までのこの短くも
長くもない距離。
桐島と並んで歩いている。
以前の私なら桐島を見つけた瞬間に無視を決め込み、足早に隣を通り過ぎて行った。
そんな私を知る同僚は
いい大人なんだから止めたら?
と、半ば呆れていた。
それが有っての、この今の状況。
屈辱以外の何物でもない。
けれど、それ以上に屈辱なのは…
きっと…
最初のコメントを投稿しよう!