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デスクに座り
外回りに行く準備を整えると
「廣川先輩、すみません遅くなりました」
真横から申し訳無さそうに
差し出された資料。
「ありがとう、村上さん」
私がそう声を掛ければ
ニッコリと笑顔になる彼女。
つぶらな瞳に透き通る様な肌
ふっくらとした唇に
緩くカールしている髪。
女の子、まさにその言葉がピッタリの後輩。
その外見とは裏腹に
性格はサバサバしていて。
ねちねちとした陰口など無縁の子。
最初はその見た目から
敬遠したいタイプだと勝手に思ってしまったけれど…
一緒に仕事をしていくうちに
そうでは無いと直ぐに分かって。
今ではこの子が来てくれて
かなり助かったと思っている。
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