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社用車で向かう取引先。
二人きりは避けたいけれど
そんな事は言ってられない。
プライベートで何があろうとも
仕事は仕事。
否が応でも二人きりになる訳で。
週末の出来事から
今日のこの日まで
相楽からの連絡は一切無かった。
もしかしたら
何か言ってくるかもしれない
そんな事を僅かばかりか
思ってはいたけれど。
その事に関しては全く触れない。
何事も無かったかの様に
相楽は業務的だ。
ただひたすらに
打ち合わせの確認に徹している。
だから、きっともう
相楽からは何も言わない。
…私も言わない。
『終わり』
そういう事なんだ。
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