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ふぅ、と車内の空気と同じ位
重たい息を吐き出した相楽。
「…喧嘩腰に話しても仕方ねぇよな。続きは夜な」
「…え?」
驚く私を他所に、車から降りてしまった。
慌てて私も車から降りて
もう終わった筈なのに…
まだ続いているかの様に言う相楽。
「ねぇ、何言って…」
「あ、悪い、電話だ。じゃ仕事終わったら連絡しろよ」
「ちょっと…」
私の返事なんて聞かずに
車の鍵をロックすると
足早に電話をしながら行ってしまった。
…何を言ってるのだろう。
相楽の神経を疑う。
夜?会うの?
バカにしないでよ。
あんな事をされて
平気な顔で付き合える訳ないじゃない。
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