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ポケットに
再び入れようとした瞬間
僅な振動が来る。
【帰ってから話そう】
は……帰って?
その文を見て
感情を逆撫でされた気がした。
どうして…何故、
何も無かったみたいに
振る舞えるの?
何故私が帰ると思えるの?
ホント、相楽が分からない。
ふるふると震える感情を抑え
送信した。
【もう帰らない】
直ぐに既読になり
メッセージが来た。
【あいつのトコに行くんだ?】
ガバッと勢い良く顔を上げ
斜め向かいに居る相楽を見た。
相楽は無表情に
冷たい目で私を見ていた。
【関係無いでしょ】
送信して電源を落とし
無造作にポケットにしまう。
そして
再びパソコンの画面を見て
仕事に集中した。
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