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「キッチン、浴室を使用するのは先に帰ってきた方、早く起きた方…それで良いと思いますが?」
「…そうね」
それなら、わざわざ断りを入れてからでなくても済む。
なぜこんな簡単な事を
桐島に言われるまで気付かなかったのだろうか。
きっと、色々あり過ぎて
思考回路が鈍ってるに違いない。
この奇妙な共同生活、身が持つのだろうか。
…きっと精神的に無理が来そうだが。
次の住処が見つかるまでの辛抱よ。
そう決心し、桐島を睨み上げた。
「お互い、干渉はナシだからね」
「分かりました。しかし、家から出ればそうも言ってられませんからね」
「そ、そんなの分かってるわよ」
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