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荷物を持ちながらチラッと隣を歩く亜季を見た。
手を伸ばせばすぐの距離にいる。
もうすぐ手を伸ばしても届かなくなると思うと言い様のない気持ちになる。
「あっ!そうだ!」
不意に亜季が声をあげた。
「百合さんに頼まれてたドーナツ忘れてました!!」
「えっ?ドーナツ?今度はドーナツにはまってんの?」
「クスクスッそうですよ。百合さん好きだなぁ~。自分に素直で。」
「素直ってか、凄いよな…パワーがさ。俺も分けてもらいたい。」
「雄大さんは今のままで素敵ですよ。」
そう言うと持ってた荷物を雄大に渡した。
「並んでくるからここで待ってて下さい。」
そう言うと走って行った。
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