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結局ビビりでヘタレな私は「出張先にまで連絡してくんなよ」って思われるのが怖くて主任に連絡出来ずにいた
相場さんには「主任が出張から戻り次第確認して連絡します」と伝え了承してもらった
仕事の事なんだから別にちょこっと電話してサクッと聞けばよいものを……
声は聞きたいけどウザいと思われたくない……これが恋するオトメゴコロというものかしら?
……って気が付けば自分も部長の様にウザいセリフを言ってるではないか……!!
でも私は口には出してないからセーフだね、でも今から気を付けてないと将来あんなんなっちゃうよ……
「さぁ、今日は久々に二人で飲んでストレス発散しよう!」
仕事を18時で切り上げ、今は梓と駅の近くにある梓行きつけのちょっと大人~な雰囲気のバーに来ている
ここに連れて来られたのは今日で3回目だけど、相変わらず私には不釣り合いな店だと実感させられる
なかなか馴染めずソワソワしていると、「お待たせしました」とタイミング良くお酒が運ばれてきた
「よし、じゃあ乾杯!」
梓の元気な掛け声でおんな二人の飲み会がスタートした
少しアルコールが入らないと梓にあの話は出来ないと思い一杯目を水の如く喉に流し込み早くも二杯目をオーダーした
いつもとは違う私に気付いてるはずなのに、何も言わない梓はやっぱり勘のいい大人な女性なんだと改めて思う
たまにちょっと脱線するけどね……
「あのさ梓…………ちょっと話してもいいかな?」
「うん、いいよ」
二杯目を飲み始めた頃思いきって口火を切った私を、ニッコリ微笑んで梓が見守ってくれている
「ちょっと話が前後しちゃうんだけどね……」
「うん」
「私、梓に話せなかった事があって……」
「うん」
「…………私……私ね………」
「うん」
「主任と…………その……えっと………………
実は最初にまずしちゃったんです……」
「うん、そっか」
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