故郷からの客人

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「これもか」 「それは昨日着てくれたやつ」 「これもか……!」 「主に冬場よくお世話になったなあ。ガーターとセットで」 「これもか!これもこれもこれもか!!」 「全部だ!」 「嘘だああああああああああーー!!!」 グルガンは衣装をぶちまけてヒステリックに叫んだ。 「も、もう止めないか……」 ブランクはひたすらに恥ずかしい思いをするだけなので早く終わりにして欲しかったが、やけになったグルガンと躍起になって答える龍希の言い合いは終わる気配を見せない。 「これは!これはどうやって着るんだ!」 「その胸のボタンは飾りだ!元々はだけさせて使うものだ!」 「そうじゃない!ブランク様が着るとどうなるのか聞いているんだ!」 「スカートが尻尾で捲れ上がって凄いことになる!」 「う、ウラヤマシイ……」
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