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「私はブランク様の意志が優先されるべきだと思うし、そう報告はしておく。だが、必ずしもそれが反映されるとは限らない。マキナ家が下す判断によっては、次に再開する時はもっと辛い形になるかもしれない」
「その時は、上からの命令に従え。我は自分で拒否する。グルガンにこれ以上迷惑は掛けない」
「しかし、私は……!」
グルガンの姿勢を見ていると、ブランクに任務以上の思い入れがあるのは明らかである。暗い話題を変えたいと言う気持ちも込めて、思い切って聞いてみることにした。
「なあ、グルガンはやっぱりブランクのこと好きなのか?」
「ど、どうして今そんなことを聞く」
「いや、俺もブランクの恋人やらせてもらってる訳だし、その辺ハッキリと聞いときたいと思って」
「大した度胸だな。その蛮勇に免じて教えてやろう。私はブランク様を愛している。だが、貴様が考えるような愛の形ではない。もっと複雑で、特別なものだ」
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