故郷からの客人

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「ゴフッ……!」 その赤い痕ができた経緯を一通り想像すると、グルガンは鼻から赤い液体を滴らせた。 「止めろ龍希!これ以上グルガンに醜態を晒させないでやってくれ」 「そうか。もうそこまで行っていたのか……これでもう、ご友人同士で想像を膨らませなくても良くなったと言うことか……」 しかし、グルガンにはブランクの言葉は耳に入らない。 「友人同士で妄想……そうか、あんた腐女子だろ」 「!」 「何が特別な愛だよ、ただの妄想家じゃねえか!」 「黙れ、私を誰だと思っている……!」 グルガンはフラフラと立ち上がると、コートのボタンを外して胸を張り、仰け反りながら思い切り内側を見せつける。そこには古今問わず様々なブランクの写真がびっしりと貼り着けられていた。しかも、その中には明らかに盗撮したと思われる危険物がいくつか紛れ込んでいる。 「私はマキナ家私兵団【ボルト・ガード】の隊長にして、ブランク様公式ファンクラブ【桃色の稲妻】の創始者、グルーフィン・レーガンだぞッ!」
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