新たな日常

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「やっぱり、買い物は龍希がやってるのか」 「ああ。スーパーでバイトしてるから、賄いも時々貰える。豚肉は昨日安かったから買っておいた」 「へぇー。お前も変わったんだなあ」 「そんなことないよ」 言うまでもなく、ブランクに様々な家事を教えたのは龍希である。 バレットは余り知らないが、龍希は元々親からの助けを殆ど受けられない生活をしていたため、家事は一通りお手の物。つまり初めから家庭的だったのだ。 「ってことは、自分で生活費出してるのか?」 「食費だけな。まだ高校生だし、身の丈に合わないことはしないよ。だけど、それでも所帯持ったからにはやれるだけやっておきたい」 「そっか。じゃあ、今度は俺が報告する番かな」 バレットは食べ終わった食器を重ねて箸を置くと、バッグから一眼のカメラを取り出した。 「俺が人間の世界を勉強したのは他でもない、こいつで世界中を撮って回る為だ」
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