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「まあ、我々の様子を見に来ただけだと言っていたのなら、あれでいいのではないか。どう報告するのかは知らないが……」
「取り敢えず夕飯にするか。食器の準備とかしといてくれ」
「そうだな」
ブランクはそう言いつつも、何故か食卓とは真逆の方向に行こうとする龍希の腕を掴んだ。
「夕飯にするのだろう?どうして部屋に向かうのだ」
「い、いやあ、先に部屋着に着替えてもいいかな……って」
「ほう。ならば、その手に握られているブツは何だ」
ブランクは納得するどころか疑わしそうに片眉を釣り上げる。言うまでもなく、その物(ブツ)とはグルガンから没収したブランクの幼少期が余すところ無く撮された写真。
「これは……その……」
一糸纏わぬ裸体で水遊びをしている姿や、タオルケットを抱きしめながら眠る姿など、かなりフェティシズムを擽られるようなラインナップであった。
「何が我の嫌がりそうなものは、だ!単に自分が欲しい写真を引き抜いただけではないか!」
「ごめーん!」
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