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「ただいま。帰ったぞ」
「あーしんどい。丸一日変身を維持できるクレインの気が知れないぜ」
玄関で靴を脱ぐや否や、バレットはさっさと変身を解いて元の姿に戻ってしまった。
「次からはセルフサービスで頼むよ」
そして飛び散った羽は、龍希がどこからともなく取り出した箒とチリトリに回収される。
「お前も慣れてるねえ」
「ブランクー?」
もう一度呼ぶと、リビングに通ずるドアの向こうから焦ったような声が聞こえた。
「その声、バレットか!?今日来るなんて聞いてないぞ!」
「まあ、突然のことだったからなあ。別に今日は普通の格好だろ?入るぞ」
「ちょ、ちょっと待て!だって、これは元々龍希が……!」
ブランクが何か言っているが、龍希は面白そうなので無視して扉を開けた。
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