『秋』
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『秋』 どこか寂しくて冷たい風に 触れてみたいと少年は願ふ 実りなぞなく飢餓の世界で 少年は貪欲にそれを欲した 満たされることはなく ただただ塗られていくのみ 虚無を愛したこの世界を 今更何で彩るのか 少年は涙する 肌を撫でる冷たい風が その訪れを知らせていた
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