Taboo

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「変な真似したら許さないからな」  と言い、社長は、目を閉じる。  私は社長をじっと見つめる。  白い陶器のような肌は、血を吸ったばかりのせいか少し蒸気している。長い睫毛に、鼻筋の通った高い鼻…薄い形のよい唇。  本当に息をのむほど美しい男。  私は彼の頬に指先でそっと触れる。ピクリと社長の眉が動いた。 「なんだよ」  目を開けようとする社長に、すかさず告げる。 「まだ目を開けないで!」
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