Taboo

19/23
前へ
/71ページ
次へ
「俺に命令するのか…」  社長が不機嫌な声で言う。私は泣きたい気持ちになった。   やっぱり、間違いなく、私は社長が好きだ…。  暗示だと勝手に自分に言い聞かせようとしたけど、結局、違った。  社長の暗示でも、術のせいでもなく、正真正銘、私自身の気持ちが社長を「好き」だと言っている。  涙が、頬を濡らした。 「う…ッ…」  嗚咽しそうになり、私は慌てて口許を抑える。
/71ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加