Taboo

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「今日は先程の食事で充分だ。それに血を奪い過ぎたせいでお前の体は今、かなりの貧血状態のはずだ…お前はゆっくり休むといい」 「…はい」 「じゃあ、またな。ここで、いい子にしてるんだぞ」  パタンと扉が閉まり、社長は行ってしまった。 「好きです…社長」  広い部屋に取り残された私は、一人、想いを声に出してみる。  虚しさだけが、静寂に包まれた部屋に漂った。  
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