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 社長の“偽りの恋人”となった私の毎日は、大きく激変した。  まず、元々私が勤務していた庶務課から私は社長直々に秘書課に移された。正直、庶務課の人間にはかなり怪しまれていると思う。  秘書課には形ばかり籍を置いているだけで、私は秘書としての仕事はしていない。というより、その能力自体ない…。  けれど、社長の側に居ても怪しまれないように、肩書きは一応『社長専任秘書補助』という、社長専任秘書の永瀬さんのアシスタント的役割になっている。
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