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闇に肩を叩かれ
振り向く夕暮れ
深紅の空は
沈み込み
深く
限りなく黒く
乗り遅れた
赤トンボは
忙しく踊る
終末の秋を
ただ惜しむ
行き先すら分からない
昨日のアタシは
絶望をぶらさけても
今日を生きる
生きた証しなど
何処にもない
それでも明日は
シラケた顔して
訪れる
アポイントはあるの?
問いかけても
苦々しく笑い
図々しくも
先を歩く
狂った木葉は
紅く染まり
力尽きた輩は
土に還る
メビウスの輪に
仕組まれた
春夏秋冬
アタシの足跡等
化石にもならず
操り人形は
それでも
一歩
一歩
ぎこちなく今日を
歩く
斜に構えた思考にも
聞こえてくるんだよ
GO の合図が
笑ってもいいよ?
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